湯尾峠は今庄宿と湯尾地区を結ぶ小さな峠で、北陸線が開通するまでは頻繁に人の往来があったということだ。
この峠にアクセスするためには、日野川サイクリングコースの脇から見える「今庄I.C.」辺りから湯尾地区へ行けばよい。R365から入る旧街道があるので、そこを真っ直ぐ南に進めば湯尾峠に到達する。途中で特に大した標識や看板もないので、道がわからないときは地元の人に訊いてみたほうがいいかもしれない。
峠入り口には峠の由来や歴史を示す案内書きの看板があり、其によると江戸時代、明治初期まではこの道を経由して今庄と繋がっていたのだが、北陸線が開通して以降次第に寂れていき、最後は遊歩道として静かに余生を送っているらしい。
峠遊歩道入り口から血頭池入り口(湯尾側)までは簡単に登ることができるが、だんだんと勾配を増して行き、遂には30度近い勾配となる。ここまで来ると最早歩くのも億劫な激坂続き。
事実、この峠に登ってみると、峠の頂上付近に大きな石垣が残っていて、隆盛当時を髣髴させるには十分の雰囲気。
(石垣を越えると峠に到着する。ここは石畳の階段)
尚、今庄側から入ると北陸本線に阻まれた側道を登って行かなければならず、雰囲気はあまり良くない。
この峠は段差が多く、自転車で直接登ることはできない。ただし、峠入り口から精々500メートル程度なので、徒歩で行ってから戻ってきてもいいだろう。
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