この道は美山町皿谷へ向かう林道である。九十九(つくも)というだけあって、99回カーブを越えた(いろは坂のように)ところに峠があるのかと思っていたが、林道自体はカーブも少なく容赦ない激坂続き。昔はクネクネと迂回して峠に進んだのだろうから99個(要するに沢山)カーブがあったのかも。

峠道の入り口(大野市側)は、地元民でなければ判らないほど地味な標識。思わず無視して通り過ぎてしまいそうだ。

(この小さい看板を頼りに進む。本当に分かりにくい)

この分岐から暫く走り続けると、容赦なく勾配がきつくなってゆく。しかし、道の状態が極めて良いので楽に上ることができる。


(九十九廻トンネル、全長615m、総工費12億円)


(こちらは大野市方面の風景)

福井県初の林道トンネルとのこと。

以前から思っていたのだが、サイクリストにとって大野から美山、美山から福井と行くには楽な道が無い。特にメジャー路線である花山峠は、斜度こそ小さいがスノーシェードに覆われた危険地帯なので、未だに自転車で抜ける勇気が湧かない。今回九十九廻坂を通ってみた感想は、158号線の嫌いな部分(大野→美山の狭い道)がパスできたこと。これは大きい。九十九坂さえ乗り切ってしまえば市波に出るので、あとは簡単に福井市に帰ることができる。


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