戸ノ口坂
トンネルなら僅か数百メートルのところを、わざわざ旧道で行っても、たかだか1キロほどの行程だろう、そう思っていた我々が甘かった。この峠は別物だ。これはたしかにトンネルの方が圧倒的に便利である。だからトンネルの開通も昭和41年8月と比較的早い。
鯖江側の入り口はトンネル手前の側道で、必ず右に曲がる道を選ぶこと。左へ曲がる道がトンネル手前にあるが、それはただの林道のようだった。
(看板が沢山あるのでわかりやすい)
旧道に入ると、鯖江側は10分程で峠に到着する。が、そこは林道との三叉路になっていて峠は別の場所にあるようにも思える。
(実は、福井市側の峠は廃道だった。ちょうどこの写真の真ん中にあたる)
いろいろと峠付近の道を徘徊してみたが、どうしても道が途切れてしまった。ということは、間違いなく先ほどの道が下りのはず。
これが旧道(福井市側)の実態。
倒木と枯れ芒、おまけに絡みつくような低木が行く手を阻む。水溜りはタイヤを飲み込んでしまうほどの底なし状態。どうみても数年は人の行き来もない場所だ。
こんな感じでしばらく孤軍奮闘し続けると、最後は戸ノ口トンネル出口に合流する。
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