杉峠とは、現存する峠の中では最も標高の高い峠である。
だが、幻峠として紹介した通り、実際は自転車で行けるような峠ではない。そういう意味では福井県に現存する峠跡として最高峰なのは杉峠ではなく、橋立峠(1400メートル弱までアクセス可能)だと言えるだろう。


(杉峠は、注連縄(しめなわ)で周りを囲まれた祠のような場所)

とりあえず刈込池までが終点なのだが、杉峠に向かうには上小池勝原線(越美北線の勝原駅前を走る県道)をひたすら北に向かえば良い。この道は結構狭いので車の行き違いが大変なようだが、自転車にとっては何ら問題の無い舗装路である。以前から何度も紹介しているように、この道は打波川沿いに走り上打波地区から右に橋を渡れば、前述した橋立峠に到達するのである。橋立が猛烈な激坂続きなのに比べれば、杉峠方面(鳩ヶ湯、刈込池に向かう)は車さえ居なければのん気なサイクリングロードである。ただし、ゴトゴト谷付近から上る道だけが狭い激坂なので、この部分だけは車が来ない瞬間を狙って走る方が互いのために良い。

(鳩ヶ湯です。なかなかいい感じの木造建築)

激坂が終わった瞬間、サコサガ滝なる怪しい滝が眼下に出現する。この場所を通り抜ける車群は、この場所で休むことも無く通り過ぎてゆくが、写真の通りなかなかダイナミックな滝だった。ここからはもう緩斜面しかなく、僅かなアップダウンで刈込池駐車場に到着する。

(二段で流れるサコサガ滝。漢字ではどう書く?)

終点は標高880メートル程。噂に違わずすごく綺麗なトイレがある。先にも自転車で行こうと思ったのだが、いきなり階段のような造りになっていたので、ここで記念撮影して引き返すことに。

(上小池の駐車場から、約10メートルほど進んだところ。)


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