峠データ一覧

文献や直接行って調査した結果です。峠の歴史についても少し触れています。

峠名 読み方 道路名 起点 終点 標高(m) 難易度 コメント 総合評価
赤谷峠 あかたにとうげ 林道大野池田線 鯖江市 美山町 約450 - 近くにある折立峠とほぼ平行に走る峠道。折立も風化が著しいが、方や赤谷峠は完全に風化し、道の判別は困難。 -
芦見峠 あしみとうげ 一般町道 上志比村 美山町 - - 吉峰川を遡って、美山町皿谷へ出る。上志比村荒川にある。東へ向かえば鳥越峠 -
小豆峠 あずきとうげ - 勝山市 石川県白峰村 1100 - あずきとは、あの小豆ではなく、古語のアズ(岸崩れ)を示す。すなわち急峻であるということ。歩きでさえ危険な道との噂 -
穴原峠 あなはらとうげ - 池田町 池田町 - - 月ヶ瀬村と水海村を結ぶ峠。村の誠徳寺同行の者が中心となって道普請をした。現在は山道の名残を僅かにとどめる。 -
阿納坂 あのさか 若狭幹線林道 小浜市 小浜市 120 D 直ぐ真下を阿納トンネルが通る。見晴らしは素晴らしく、展望台も整備されている。2005年4月現在、土砂崩落のため通行止め。復旧の見通し立たず。 B
油坂峠 あぶらさかとうげ R158 和泉村 岐阜県白鳥町 750 C 現在は油坂峠道路という立派な道路に変身した。名前の通り急坂で有名で、岐阜県側白鳥町までの標高差は400メートル。名前の由来は定かではないが、昔、一揆の軍勢がここで滅ぼされ、血潮が油のように一面を染めたからだという口伝も残っている。 C
尼来峠 あまぎとうげ 県道771号線 名田庄村 京都府綾部市 547 - 小浜に住んでいた八百比丘尼なる尼がこの峠を利用したことから呼ばれるとも、甘木の当て字として使われるようになったとも言われるが定かではない。ちなみに、この尼は人魚の肉を食べたことから容姿も衰えず800歳の長寿を誇った?といわれる。 -
尼公峠 あまくとうげ - 名田庄村 京都府綾部市 547 - 尼公峠は尼来峠と隣接していた峠のことで、尼来の南に存在したようだ。もちろん現在では見る影もない。 -
粟柄峠 あわがらとうげ 粟柄河内谷林道 美浜町 滋賀県マキノ町 760 - 美浜町を流れる耳川を遡り、赤坂山方面へ向かう。実は七里半越よりも古い峠だった。かつては近江商人が米を運ぶのに利用し、活況を呈していたという。すぐ近くまで林道が通っているとはいえ、崩落地域であるために寂れてしまったようだ。 -
一光坂 いかりざか 福井大森河野線 福井市 福井市 377 C かの有名なパナウェーブ本部に至る貴重な峠。嘗ては人っ子一人いない静かな道だったが、夜はローリング族、昼間はヤジウマ観光客がこの道を利用しているらしい。 B-
石山坂峠 いしやまざかとうげ 坂本高浜線 大飯町石山 名田庄村奥坂本 285 B- 大飯町側は細い山道、トンネルを抜けた名田庄村側はなぜか広い2車線道路。通行量も少なく走りやすいことは確か。麓の石山地区には戦国時代石山城が築けられていた。統領の武藤上野介友益は明智光秀に加担して長浜城を落城させたためこの地で水攻めに遭い、敵を欺瞞するために米を水に見せかけて馬を洗ったという。しかし健闘むなしく落城。 D
伊勢峠 いせとうげ 県道230号 大野市 和泉村 770 B- 九頭竜湖湖畔にある箱ヶ瀬橋より大野方面へ抜ける。かつては伊勢集落があったが廃村となる。和泉からは伊勢川を遡り大野市の笹生川を下る。 A-
板垣峠 いたがきとうげ R417 武生市 池田町 350 C 峠の下をトンネルが通る。池田に向かうルートとしては一番登り易い。武生市味真野から上るルートもある。 C
銀杏峠 いちょうとうげ - 織田町 越廼村 - - 海山峠の分岐付近に看板がある。どこが峠なのかは判らないが、とりあえず調査を開始した。 -
猪鼻峠 いのはなとうげ - 高浜町 京都府綾部市 - - 京都府との境、三国岳関屋川上流に位置する。昔この川を通りかかった弘法大師が、洗濯をしていた老婆に川の水を飲みたいと請うたが断られ、怒って川の水を伏流にしてしまったとの言い伝えが残る。 -
魚見峠 うおみとうげ 林道南条池田線 南条町 池田町 約600 B 峠頂上にログハウスあり。出入り自由。魚見というと武生市味真野へ抜ける魚見坂の方が有名だが、そちらは舗装された2車線路。 A
牛越坂 うしごえざか - 朝日町野末 朝日町牛越 約120 D 現在拡張工事中の町道にある。2005年までには開通しそうな雰囲気。 D
牛ノ谷峠 うしのやとうげ R8 金津町 石川県加賀市 65 E 交通量が多く、R8号線が通る主要幹線道路。古くから細呂木峠と同様加賀と越前を結ぶ主要な峠道だった。近くに旧道らしき道があるが、ただの林道である。 E
海山峠 うみやまとうげ 県道 織田町 越廼村 約450 B- 花立峠から下って直ぐの場所。地図にも載らないほどなので目立たないかも。吉江街道より越前町梅浦(旧名海浦)に通じる峠である。 C
榎峠 えのきとうげ 県道208号線 鯖江市 福井市 150 D 峠に榎が植えられたために付けられた名前。今は榎坂トンネルが通る。この峠には旧道に入る脇道が存在する。 B
榎峠 えのきとうげ - 丸岡町 石川県加賀市 320 - 一向一揆で有名な豊原廃寺から登りつめる。御多聞に漏れず、榎が生えていたために付けられた名前。 -
榎峠 えのきとうげ - 丸岡町 丸岡町 - - 榎坂と同じ名前だが違う峠である。丸岡の山竹田から西に向かうとあったらしい。 -
近江坂 おうみざか 峰越街道 三方町 滋賀県今津町 950 - 尾根道を走る峠道で、三十三間山付近を抜けてから大御影山頂上まで登りつめる峠。このような峠は木地屋が主に利用したと考えられる。 -
大内峠 おおうちとうげ R364 丸岡町 石川県山中町 280 D 石川県山中町からの裏道。江戸時代は峠を下ったところに番所があり、鉄砲と女の出入りは厳しく制限されたという。 C-
大谷峠 おおやとうげ 一般町道 美山町 美山町 - - 美山町高田と大谷を結ぶ。 -
おにゅう峠 おにゅうとうげ 林道上根木線 小浜市 滋賀県朽木村 820 B 新しいから「おNEW」な峠という意味なのかと思ったら、遠敷郡(おにゅうぐん)から名付けられたとのこと。開通が2003年春なので、新しすぎて拍子抜けしてしまうかも。道の状態も極めて良好。 B-
小畑坂 おばたざか 県道114号線 福井市 松岡町 75 - 通称吉野福井線。単なる起伏程度。峠頂上付近に城跡がある。南方の山頂の平坦部や付近の数条の空堀はその名残。 -
小原峠 おはらとうげ - 勝山市 石川県白峰村 1300 B 赤兎山(あかうさぎ)への登山道の途中に出現する。別名は川上峠。かつては小原村と加賀牛首を結ぶ主要な道だった。「越前地理指南」には「銀山の跡アリ」と記されているが、実在したのかはつまびらかではない。一向一揆はこの道を通り平泉寺を焼亡させたという。近年は谷峠に取って代わり、小原経由の道は衰え、「夏秋の間百人に満かたし」(越前国名跡考)とある。 A
折立峠 おりたてとうげ 林道上河内尾花線 鯖江市 鯖江市 460 B- 野性動物が多い自然の宝庫。峠自体は至って地味だが林道の雰囲気は良い。福井豪雨では甚大な被害を被った。復旧の見通しは立っていない。 B
笠場ノ峠 かさばのとうげ - 大野市 岐阜県白鳥町 - - 地図にも記載されたことがない峠。地元の伝承にのみ残る。
春日野峠 かすがのとうげ 武生市道第2056号線 武生市 河野村 約250 C 春日野トンネル崩落のため不通。このトンネルは開通がなんと明治18年4月と非常に古く、実は史跡としての価値が高いのかも。ちなみに新春日トンネルが開通したのは昭和31年(下り)と昭和53年(上り)。 A
風谷峠 かぜたにとうげ 林道? 金津町 石川県加賀市 510 C 別名市野々峠。刈安山森林公園から側道へ入る。「かぜたに」とは、冬になると峠に登れぬ位の強風が吹きつけることに由来。 D
金谷峠 かなだんとうげ 県道18号線 鯖江市 福井市 250 C 通称鯖江美山線。金谷トンネルを抜けると一乗谷方面に下る。峠自体は現存せず。 D
鹿俣峠 かなまたとうげ 県道238号線 福井市 福井市 210 C 福井市南大味町より一乗谷朝倉氏遺跡方面へ向かう。冬期閉鎖だが雪深い土地ではないので、下界に雪が無ければ通行可能。 C
甲ヶ嶽越 かぶとがたけごえ - 勝山市 石川県白峰村 - 地名のみ残る。福井藩史によれば「加州境、甲ヶ嶽峰より、云々」の記載があるが、経路は全く以って不明。 -
冠山峠 かんむりやまとうげ R417 池田町 岐阜県藤橋村 1050 B+ 福井県では有名な登山道の一つ。シーズン中には峠付近で車が渋滞するほど混雑する。年々道路が整備されてきて大分走りやすくなった。2005年7月現在、通行止めである。 A+
木地山峠 きじやまとうげ - 勝山市 石川県小松市 920 - 木地師の往来が激しかったために付けられた地名らしい。幻峠で位置は確認されていない。 -
木地山峠 きじやまとうげ - 小浜市 滋賀県朽木村 - 木地師の往来が激しかったために付けられた地名らしい。文献に残る記録はなく、地元の木地師の話として残る。先の木地山峠とは同名だが別の峠。共に幻峠。 -
吉坂峠 きっさかとうげ R27 高浜町 京都府舞鶴市 - - 別名喜知坂。昔は関が置かれ交通の要所だった。この関は外敵への備えというよりは、朝廷内の謀反者が畿外へ脱出するのを防ぐために築けられていたため、ここに赴任した国司は他に比べて重い任とされていた。 -
木ノ芽峠 きのめとうげ R476 敦賀市 今庄町 628 B 峠茶屋のような建物がある。古来越前の要衝として重要な峠だった。日本名百峠にも選ばれている。 A+
近庄峠 きんじょうとうげ R364 丸岡町 丸岡町 400 - 以前は古城レースのコースだった。夜景スポットらしい。峠に立てられている石像は「キリシタン灯篭」では?という説もある。 -
熊河峠 くまのことうげ 県道175号線 池田町 大野市 約970 A+ 以前のツーリングレポートで巣原峠に行くつもりが間違えて行き止まりになった峠(巣原レポート参照)。やはり、実は峠だったようだ。この峠の麓を美濃俣と呼ぶが、これは美濃の城大工が隠れ住んだ地と伝えられることに由来する(城大工は機密保持のために多くが殺されたので)。 B
倉見峠 くらみとうげ R27 三方町 美浜町 140 - 別名安賀里峠。この峠の近くには式内社闇見天満社があり、戦国時代織田信長が朝倉義景攻略の際にこの神社の前で落馬したという。寺社の前での災いは神威によるものだといわれ、その通り攻略は失敗に終わった。 -
厨峠 くりやとうげ - 織田町 越前町 - - くりやとうげ。越前町厨にある城山(513メートル)付近にあった峠。城山と西方にある小城の間に別司峠があり、南に厨峠がある。栗谷城は鎌倉時代に島津豊後守忠久が、南北朝時代には新田義貞が拠城したと云われる。織田町平等から別司川上流にかけては死人谷の通称がある。 -
高倉峠 こうくらとうげ 林道塚線 今庄町 岐阜県藤橋村 950 B 今庄側からの入山はダート道だが、斜度的には辛くないのでMTBの練習には丁度良い。現在舗装工事中なので、数年内に全面舗装されるかも。 A
越坂峠 こえさかとうげ 県道165号線 松岡町 永平寺町 150 C 通称京善原目線。元々は永平寺への参道として整備されたらしい。トンネルが開通後は通る人も少なく、冬季は閉鎖となる。 B-
五波坂 ごなみざか 県道224号線 名田庄村 京都府美山町 600 B- 別名染ヶ谷小倉線。名田庄村小倉より染ヶ谷川を遡る。比較的よく整備された道。 B+
子生阪 こびざか - 大飯町 高浜町 290 - 宝尾峠と並んで高浜と大飯を結ぶ峠だったが、同じく荒廃。地図にも載らない状態。 -
駒ケ越 こまがごえ 県道130号線 小浜市 滋賀県朽木村 約600 - 道は現存していないが、昭和初期までは頻繁に人の往来があったという。駒ケ岳の脇を抜け、木地山峠からの道と合流する。 -
護摩堂峠 ごまんどとうげ - 勝山市 石川県白峰村 1050 A+ かつては護摩堂があったらしい。護摩堂とは山岳信仰において最も神聖な護摩焚きの神事を行うための場所。谷峠は白山が望めず、白山信仰のために設けられたといわれる。 B-
小宮谷峠 こみやだにとうげ - 池田町 今庄町 - - 文化四年(1807)に開削。谷口村の善徳寺同行の手で補修された。当地立石家所蔵の能面は県指定文化財。現在は地図にも残っていない。 -
米ノ峠 こめのとうげ 県道19号線 越前町 武生市 - 現在は千飯トンネルが通っている。越前西部林道1号線と2号線の間にある。1号線に曲がると、暫くして杉野という小村があり、今でも人が住む。秘境という名が相応しい。 -
権蔵坂 ごんぞうざか - 名田庄村 京都府美山町 - - 峠を改修したのが牛方の親方、権蔵だったことから名付けられたという説と、峠の権兵衛茶屋から名付けられたとも。杉尾坂とは尾根違いらしく、どちらも京都大学実習林に繋がる。 -
笹俣峠 ささまたとうげ - 大野市 大野市 792 - 低地域開発林道建設計画として、奥美濃線パイロット林道が整備された。その結果、笹俣地区、若生子地区は共にトンネルが通り、交通の便が格段に向上した。それが現在の酷道157号線である。それまではこれらの峠が主要なルートだったという。 -
サブ峠 さぶとうげ - 名田庄村 京都府美山町 - - 実をいうと三国岳は、南北に隣接して同じ山名が連なる、誠に珍しい山岳である。そのため、「峠のルーツ」を記した上杉氏もサブ峠と滋賀県の小川越を間違えて解釈していたようだ。弘法にもなんとやらである。 -
三坂峠 さんざかとうげ 県道174号線 大野市 和泉村 878 - R158号線を和泉村谷戸橋から側道に入り、更に八坂神社辺りを分岐して入る。明治初期までは穴馬谷(現在の九頭竜湖)から大野に至るにはこの峠を通るのが一般的で、当時は牛荷背負(うしぼっか)を主に利用していたらしい。現在は荒れ果てて見る影もない。 -
塩汲峠 しおくみとうげ 県道21号線 高浜町 京都府舞鶴市 150 - 古代は製塩業が栄え、京との往来があった。越前若狭の最西端の峠である。 -
七里半越 しちりはんごえ R161 マキノ町 敦賀市 - - ずばり7.5里(約30キロ)に渡る峠のことで、日本でも屈指の長さを誇る。敦賀からマキノ町を経て堅田・途中峠より京都へ至る。 -
志積坂 しづみさか 若狭基幹林道 小浜市 小浜市 約300 - 小浜市熊野に至る峠のこと。北は山を隔てて犬熊浦。近年まではこの道を熊野越と呼んだ。若狭基幹林道の小浜市側、簡単な公園が整備されている場所。 -
清水谷坂 しみずだにざか 県道2号線 今立町 池田町 270 C 現在は清水谷トンネルが開通している(とは言っても昭和5年開通)。1471年に朝倉氏と池田氏の合戦があり、栂野和泉守が戦死した。その後朝倉氏はこの地に見張り台を置いたので巡見峠(めぐりみとうげ)とも呼ばれる。 B
塩坂越 しゃくし 三方レインボーライン 三方町 三方町 30 E 実際は三方レインボーラインと県道216号線の合流地点。旧塩坂越トンネルは結構いい雰囲気を醸し出していて良し。 C
白木峠 しらきとうげ - 和泉村 岐阜県板取村 - - 名前のみ。かつては峠に石仏が残っていたそうだがその後牛首に移されたとのこと。 -
新道野越 しんどうのごえ R8 敦賀市 滋賀県西浅井町 200 D 深坂峠に取って代わり、主要幹線道路の名を欲しいままに開通した峠。現在の国道8号線にあたる。峠の又兵衛茶屋は、以前新道越で問屋をしていた商人の名前だ。 D
新又越 しんまたごえ R416 勝山市 石川県小松市 930 - 大日山(大日如来が奉られている山のこと。日本全国に同名の山が多くある)の東側麓にある峠。大日峠とほぼ同じ位置にある。あまり過去の記録がないのは大日峠の方が目立ったからか? -
杉尾坂 すぎおざか - 名田庄村 京都府美山町 - - 名田庄村虫鹿野から、虫谷川(大体こういう名前の場所は虻が多い)を遡る。県道35号線、すなわち久坂中ノ畑小浜線は林道の宝庫。かなり山深いところまで林道が通っている。 -
菅谷峠 すぎたんとうげ R305 河野村 南条町 572 A 林道工事中。未開通だが峠までは行ける。獣道が河野村旧菅谷地区まで続く。R305とは名ばかりの崩落道路で危険地帯。 A
杉峠 すぎとうげ 町道 池田町 池田町 542 B 県内最高峰の杉峠と同様、峠に杉の木が生えていたから付いた名前。とは言っても辺り一体が杉林なのだが。町内の割には意外と山深い峠。 B-
杉峠 すぎとうげ - 大野市 石川県白峰村 1344 - 現存する福井県最高峰の峠。峠に杉の木が生えていたから付いた名前。最近の登山ブームで三ノ峰登山ルートとしてよく利用されるようになった。 -
杉峠 すぎとうげ - 福井市 福井市 - - 福井市南江守町の二十四番札所、盛福寺裏手にあったとされる峠。この峠を利用すれば二十五番札所への近道になったらしい。地図等で確認するも未だ場所は判らず。 -
巣原峠 すはらとうげ 林道大野池田線 池田町 大野市 958 A 大野と池田を結ぶ山深い峠。大野池田林道と分岐したところにある。巣原林道の看板が見えたらその方向へ曲がると到達できる。 B
摺鉢峠 すりばちとうげ - 美山町 大野市 620 B+ 道も通っている割には記録として残っている文献や資料が少ない。道路名はわからないが、美山河内地区から入るルートは地図上にも明記されている。 A-
勢峠 せいとうげ R27 小浜市 小浜市 100 D その他JR小浜線も通る以外にも賑やかな峠。付近には名勝が多いのにもかかわらず、ここは標高は低く眺望は望めず。峠付近は殺風景。 E
関峠 せきとうげ R27 敦賀市 美浜町 100 D 名前の通り関所があった。倉見・吉坂・椿の3峠は戦国時代の明暗を分ける戦いが繰り広げられたことでも有名。朝倉氏はあと一歩のところで信長軍を壊滅できるところまで反撃したにもかかわらず、何故かこの峠で信長を追撃するのを止めてしまった。 D
世久見峠 せくみとうげ 若狭幹線林道 三方町 三方町 185 B 若狭幹線林道世久見起点より入り、2キロほど登ったところにある。R162の旧道でトンネルができるまでは利用されていたらしい。景色は良好。 B-
大日峠 だいにちとうげ R416 勝山市 石川県小松市 933 - 古くから知られた峠。峠の麓横倉は、今は鉱泉が残るのみだが以前は小さな集落があった。しかし、昭和38年1月24日(38豪雪)正午頃に大規模なアハ(雪崩)が発生、16名の死者を出し廃村となってしまった。今でも慰霊碑が残る。 -
宝尾峠 たからおとうげ - 大飯町 高浜町 420 - 大昔は欽明天皇の開基といわれる摩野山一乗寺があったとされ隆盛を誇ったが、現在は衰退。若狭自然歩道として静かな余生を送っている。
宅良坂 たくらざか R476 今庄町 池田町 545 - 標高545メートル。今庄町瀬戸村芋ヶ平より池田町木谷に向かう。昔は木地師の集落だった。現在R476号線として整備中。開通時期は全くの未定。 -
竹簀坂 たけのすざか 県道113号線 福井市 松岡町 D 通称稲津松岡線。福井市東山公園の脇を抜ける。 D
立鎗峠 たちやりとうげ - 越前町 越廼村 - - 正確な所在位置は不明。郷土資料にも記載されていないが、地図には残っているので地元の役場に聞けば所在や由来の資料があるかもしれない。 -
棚野坂 たなのざか 高浜街道 名田庄村 京都府美山町 660 - 堀越峠の脇に存在した峠。現在は通行不能となっている。高浜街道の最も難所と呼ばれた場所である。 -
谷峠 たにとうげ R157 勝山市 石川県白峰村 914 B 157号線から旧道に分岐したところが峠。谷というのは麓の地名で谷がある峠というわけではない。峠付近の旧・谷トンネルは昭和24年の開通。ちなみに新道は昭和47年の開通らしい。 C
知井坂 ちいざか 若狭街道 名田庄村 京都府美山町 710 - 峠の保存状態が良いらしい(1999年現在)。昔は血坂峠と呼び、由来は血涙が出るほど辛い道だったとか、戦乱で血に染まった等の説から。旧日本陸軍が大砲を運ぶのにも使ったとのこと。 -
九十九廻坂 つくもまわりざか ふるさと林道 大野市 美山町 約450 B- 2001年9月に開通した、出来立てホヤホヤのトンネル。ふるさと林道と銘打って観光林道をアピールしている。舗装路ながら坂はきつい。 B
椿峠 つばきとうげ R27 美浜町 美浜町 60 D 高さにおいては県内最低との噂。優雅な名前の割には血なまぐさい歴史があり、永禄11年(1568)に粟屋勝久と朝倉義景との間で峠を挟んだ攻防があり、夥しい死傷者を出したという。現在は荒れ果てて峠の面影(祠など)は全くない。 E
栃ノ木峠 とちのきとうげ R365 余呉町 今庄町 539 B- 柴田勝家が改修した峠として有名。かつては木の芽峠と並び軍事的要所だった。峠のトチノキは樹齢約500年で、昭和49年9月に県指定の特別天然記念物に指定されている。幹線道路だがツアラーの評判は良い A
刀根越 とねごえ 北国街道 敦賀市 滋賀県余呉町 395 - 旧北陸線柳ヶ瀬トンネルの入り口付近を左折して、林道に入れば峠に至る。歴史は相当古く、日本書紀にまで記載されている? -
戸ノ口坂 とのくちざか 県道25号線 鯖江市 福井市 約200 B 現在は戸ノ口トンネルが開通。ただし、旧道も残ってはいるが困難を極める廃道と化している。 D
中小屋峠 なかごやとうげ - 南条町 池田町 - - 今庄町長沢より北方の南条町中小屋に至る峠。ただし道は通っていない。 -
永谷坂 ながたにざか 県道1号 小浜市 京都府綾部市 - R27の抜け道として地元では有名。かつては逆峠(峠の頂上が平らな土地で登ってきたような感じがしないので)と呼ばれていた。 -
中野俣峠 なかのまたとうげ - 勝山市 石川県白峰村 - 歩くことも出来ないほど風化。峠道にハカンジャラなる地名が残っており、ここには平家の落武者が葬られたと伝えられる。 -
中山峠 なかやまとうげ 県道206号線 武生市 武生市 400 C 旧梨子峠。昭和6年、春日野隧道分岐として開通。その後昭和43年に中山トンネルが開通と同時に梨子峠を移転させたものが中山峠である。すなわち、珍しい移動改名峠。 C
二ノ峰越 にのみねごえ - 大野市 岐阜県荘川村 1920 - 伝説の福井最高峰峠。かつて上杉謙信が能登攻略中、朝倉氏に密使を送るのに使った峠と伝えられる。 -
温見峠 ぬくみとうげ R157 大野市 岐阜県根尾村 1010 A 酷道として有名だが、実はそんなに厳しくない。かつては金山があって、一乗谷朝倉氏の軍資金となった。温見村は38豪雪と昭和40年9月14,15日両日に渡る集中豪雨によって甚大な被害を受け、それがもとで廃村に追い込まれた経緯を持つ。 A++
根木坂峠 ねぎさかとうげ 林道上根木線 小浜市 滋賀県朽木村 約700 C おにゅう峠が開通したお陰で、日の目を見た旧峠。林道から簡単に到達できる。なかなかの鄙びた雰囲気 A
根木坂峠 ねぎさかとうげ 鯖街道 小浜市 滋賀県朽木村 730 B- おにゅう峠ができたお陰で、再び脚光を浴びることになったマイナー峠。嘗ては鯖街道として繁栄したらしい。真横に深さ4メートルほどの井戸があり、水が飲めるようだが、覗くと結構不気味。 B
野田畑峠 のだばたとうげ - 名田庄村 京都府美山町 - - 虫鹿野から永谷川へ遡ると到達する峠。よく見ると三国岳西に2本の登山道が記されている。西寄りの峠が野田畑、そして三国岳近傍を抜けるのがサブ峠である。ちなみに北島サブちゃんとは何の関係もない。 -
灰坂峠 はいざかとうげ - 今庄町 河野村 - かつて麓の菅谷村は灰作りが盛んに行われ、湯尾谷を抜けて商人が通ったらしい。言わずもがな廃道。 -
蠅帽子峠 はえぼうしとうげ 林道 大野市 岐阜県根尾村 978 - 笹生川ダムから蠅帽子川沿いに登る。虻が多いことと、修行の僧侶が這って峠を越えたとの言い伝えから這法師「はいぼうし」が訛って転化したとも言われる。途中までは林道あり。江戸時代末期、水戸浪士天狗党は厳冬期にこの峠を越えたが、熾烈極まるものだったという。 -
橋立峠 はしだてとうげ - 大野市 岐阜県白鳥町 1420 A 大野市勝原から県道173号線に入り、上打波から美濃又川を遡ると至る。現在橋立峠付近は相次ぐ崩落事故(昭和18年と同36年の2回)によって通行不能に。以後工事車両用の程度の良い林道が残る。ちなみに脇を流れる川を美濃又川と称するが、熊河峠との関連性は薄いようだ。 A
八草峠 はっそうとうげ R303 滋賀県木ノ本町 岐阜県坂内町 750 B 最近峠の下をトンネルが開通した。トンネルは滋賀県側に緩い下りとなっているため、岐阜県側から高速で抜けることが可能。 A
花立峠 はなたちとうげ 県道 織田町 朝日町 約550 A- 別名花折峠。名の由来は越知山から下りてきた行者が花を折り手向けて奉謝したとの言い伝えから。ここは天気が良ければ越前海岸や織田町の山々が一望できる A+
花山峠 はなやまとうげ R158 美山町 大野市 約250 - R158号線の大野市牛ヶ原と美山町計石の間にある峠。所謂幹線道路。 -
針畑越 はりはたごえ 鯖街道 小浜市 滋賀県朽木村 840 - 遠敷川(おにゅうがわ)の源流に向かう。ちなみに、この辺りは峠の宝庫で、東から順に針畑、ナベクボ、佐布、野田畑、杉尾、権蔵、五波、そして知井坂と、数キロのスパンで連続して存在する。 -
檜尾峠 ひのきおとうげ 国有林1034区 池田町 岐阜県藤橋村 約1100 - 冠山峠と金草岳の間にある峠。池田町R417号線を河内付近から入山する。途中で熊笹に覆われた獣道になる。檜が尾根に3本生えていたことから名付けられた。 -
深坂越 ふかさかごえ 塩津街道 敦賀市 滋賀県西浅井町 370 A- 敦賀市と琵琶湖の最短ルート。自転車で越えるには酷かも。新道野越が出来てから寂れてしまった峠。ただし歴史が長く、峠の雰囲気も抜群に良い。良質なハイキングコース。 A
福谷坂峠 ふくたにさかとうげ 坂本高浜線 高浜町笹原 大飯町佐畑 255 B- 別名笠原峠。実は県道16号線の旧道に相当する。福谷第2トンネルの大飯町側入り口から入ればよい。舗装路だが荒れ放題の寂しい峠。この峠を通る道を周山街道または鯖街道と呼ばれていた。 C+
福平峠 ふくひらとうげ 林道皿谷線 美山町皿谷 上志比村吉峰 565 B- おそらく難易度は高くないのだろう。だが、ここに来るまでに相当疲れてしまうはず。なにしろ上志比と美山の境にあるのだから。峠自体はおにゅう峠のように取って付けたような雰囲気だ。でも景色は立派。 A-
別司峠 べっしとうげ 越前西部林道2号線 越前町 織田町 約400 C 越前西部林道2号線を、織田町側に分岐したところにある峠。峠には白山神社が祀られている。あまり峠という雰囲気ではない。 B-
宝慶寺峠 ほうきょうじとうげ 県道34号線 池田町 大野市 640 B+ 観光向け道路として地元では結構有名。途中に名滝(竜双ヶ滝)があり、心が安らぐ。峠らしい峠ではないが、路面コンディションは良い A
細呂木峠 ほそろぎとうげ 町道 金津町 石川県加賀市 87.9 D 片山津ゴルフクラブの付近。北潟湖から入ると関所跡が残る。牛ノ谷峠と同じく交通の要所だった故に、源平寓話や親鸞上人の佐渡遠流のルートとしても知られている。その割りに現在は寂れている。 C-
仏峠 ほとけとうげ - 和泉村 岐阜県大和町 938 - 九頭竜川支流の荷暮川上流に位置する峠。牧尾峠、白木峠と共に難所らしく、道も定かではない。一向一揆征伐の際に、織田信長はこの峠と油坂を利用して先遣隊を派遣したという。 -
堀越峠 ほりこしとうげ 周山街道 名田庄村 京都府美山町 510 B 昭和26年に一般道が開通。昭和46年に峠下をトンネルが開通後も、ダート道として残っている。戦国の昔から軍事的に主要な峠だった。 A
牧尾峠 まきおとうげ - 和泉村 岐阜県大和町 約900 - 別名物見峠。仏峠の近くにある。 -
牧谷越 まきだんごえ 林道牧谷線 南条町 武生市 約600 B+ 武生市の名峰、日野山の裏にあたるところ。付近に林道牧谷線が通ってはいるが尾根を越えることはできない。一乗谷から南条へ至る最短ルートで、戦国時代の戦略的道路だったようだ。 B-
馬背峠 まじょうとうげ 県道33号線 敦賀市縄間 美浜町水晶浜 180 D 別名敦賀半島横断道路。訊くところによると、デュアスロンのコースに選ばれているらしい。水晶浜はその名の通り美しい福井県有数の名勝で、夏は人だらけの大渋滞。 D
松木峠 まつきとうげ 別所朝日線 朝日町上糸生 朝日町大谷寺 約100 D 峠の入り口に大きな看板が建っているが、峠の入り口が判らない。泰澄の道というネーミングからも修験道か参道の類と思われる。 D
真砂坂 まなござか - 勝山市 石川県山中町 980 - 加賀藩の大日村真砂の人々が椀や鉢等の生活物資を運んだことから名付けられた。 -
水坂峠 みさかとうげ R303 上中町 滋賀県今津町 160 D 上中町熊川宿の近くにある県境のこと。寒風峠の近くにある。山間部の割には起伏が穏やか。 D
向笠峠 むかさとうげ 県道217号線 上中町 三方町 - - 別名海士坂(あまさか)。江戸時代には夜出担(よでかつぎ。魚の行商)が京への商いに利用した。道が開通しているかは定かではない。 -
桃ノ木峠 もものきとうげ - 大野市 大野市 約800 - 寺月峠と並んで聳える峠。名前は桃の木でも杉の木が生えている。江戸慶長の頃金山が発見され隆盛を極めるも廃山の後は衰退。 -
矢代峠 やしろとうげ R162 小浜市矢代 小浜市田烏 125 D 奈胡崎を越えるピークにある峠。歴史のある峠なのかはわからないが、祠が祀られている。現在162号線は新道開設工事の真っ只中なので、10年も経てば廃道となるだろう。 C
山中峠 やまなかとうげ R161 敦賀市 敦賀市 369 C 山中峠は旧北陸線の山中トンネルの真上にある。峠としての歴史は古い。福井県には同名の峠が3ヶ所あり、他は織田町と越前町を結ぶ山中トンネルの辺りと滋賀県県境(七里半越のこと)にある。 B
湯尾峠 ゆのおとうげ 遊歩道 今庄町 今庄町 200 E 基本的に遊歩道。雰囲気は非常に良いが、自転車は自力で登れない。今庄宿側の登りは狭い A
丁坂 ようろうざか R476 美山町 大野市 470 B- 正式名は「よほろざか」。よほろとは人夫を意味するが、地元の伝承では三人の尼の悲劇を基に「よぼろひつつ」尼が下ってきた場所という意味だという。現在は坂の下を国道(丁坂トンネル)が通る。峠からの眺望良好。 B
横尾峠 よこおとうげ 名田庄村 京都府美山町 871 - 若丹国境の名山、頭巾山の東に位置する峠。別名中野越とも呼ばれる。 -
若生子峠 わかごとうげ - 大野市 大野市 約700 - 笹俣峠と同じく、157号線の開通で廃道となる。位置は定かではない。 -
早稲谷峠 わさたんとうげ 林道和佐谷線 大野市 和泉村 1151 A++ 自転車で行ける林道としては、最難関と言っても過言ではない。和泉村側からの上りは壮絶を極める。 A+

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