おにゅうとうげ。新しいからおニューな峠のことなのかと思っていたが、実は遠敷郡(福井県の郡名)から名づけられた峠なんだと。この峠、なんと2003年10月に開通したそうです。
このような峠は歴史も何もある訳ではないので、単なるオブジェとして楽しんだほうがいいだろう。むしろ、この峠から福井県側に下ること約1キロで現れる、根木坂峠の方が圧倒的に情緒ある峠である。

さて、この峠へのアクセスだが、東小浜駅から南へ向かう県道をひたすら走り、寂れた山村を抜けきれば到達できる。先ず林道の入り口では巨大な牛舎の廃墟に出逢う。少し離れたところにある事務所跡に入ったところ、平成3年の表彰状が侘しく飾られていた。中には賞味期限のかなり過ぎたビールが、栓も抜かずに放置されていたうえに、ロッカーにも荷物が残されていたところから考えても、恐らく夜逃げ同然で逃げたか、自治体が絡んだ不良物件なのか、どちらかではないかと勝手に推測している。

(結構巨大な牛舎だ)

林道の上りは初心者コース。なだらかな斜面、整備されたダートが続く快適林道である。でも夏は獣が多く出没しそうな雰囲気。

(誰かが立てた鯖街道看板。上下に並んでいる板がそれ。)

実は我々、おにゅう峠のことは全く知らないに等しい状態だったのに、偶然この地を訪れてしまった。正直言わせてもらうと、木地山峠近辺まで行ければいいな、なんて簡単な心構えで挑戦したために、まさか標高820メートルもある峠とは知らず、こんな寒風吹きすさぶ中を上ってきてしまったのでした。 気温6℃、風速15メートル以上の風(たぶんね)のため、体感温度は氷点下。毎度ながらこんな寒いところをツーリングしていると、体が鍛えられて風邪もひきませんわ(寒)。

(もう、すごく寒いでやんすー)


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