宝慶寺峠は、池田町から部子川上流へ向かい、竜双ヶ滝、岩耳観音を過ぎて大野市宝慶寺までを結ぶ県道34号線の峠である。
この道は池田町と美山町の境をちょっと池田側に入った松ヶ谷集落が基点となっていて、入り口の道は結構広くて交通量もまあまあ。所々狭くなるところもあるが、それでも一般車の行き違いには不自由しないだろう。
部子川沿いは観光用ロードマップの看板が数キロ置きにある。この簡易ナビは現在位置を確認しやすいのでいい目安になる。
(この廃校のような建物を過ぎた瞬間から激坂となる)
しばらく進むと部子川と稗田川の分岐点に差し掛かる。ここは曲がらずに真っ直ぐ進めばよい。尚、峠道はここから突然急峻になるので覚悟すること。しばらく進むと甌穴群、更にそこから1キロ程進んだ場所には、日本100名滝にも選ばれている「竜双ヶ滝」という名滝がある。この滝は整備が行き届いているので滝のすぐ傍まで近づける。
(これが甌穴群。川の流れが急峻になっている様子が良く分かる)
(龍双ヶ滝にて。結構な混雑ぶり)
そこからまた500メートル程で今度は山奥には不釣合いな大きな公園が出現する。この公園の稗田川対岸には岩耳観音が祭られる。
峠付近は急でもなく緩やかでもない程度の坂。宝慶寺峠自体は標高640メートル、山深い割には標高は低い。これといった峠の説明や石碑等は無く、小さな標識が申し訳程度に取り付けられている。おそらく歴史的な価値は無いのだろう。
尚、大野市側宝慶寺参道付近の道は激坂なので登り下り共に注意。そこを過ぎ大野市街地方面に至る道は恰も北海道を走っているかのような雄大さだ。
(ここは宝慶寺境内への入り口。若僧が参道を掃除していた)
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