細呂木峠
福井県最北端の峠は、想像以上に山奥に存在した。
なぜこの道を通って人々は往来したのだろう?北潟湖の湖畔を歩いたほうがずっと効率的に思えるのだが、それは最近になって道路状況が良くなったためなのだろう。
(この場所はいい雰囲気だが・・・)
当然、そんな峠なのだから、今では廃道寸前のマイナー林道に成り果てている。案内板には旧北陸道の佇まいが残されていると記載されていたが、私の感性では入り口の数十メートル程度は許容できたものの、残りの大部分は拍子抜けするほど殺伐としていた。特に戴けないのが途中の建築中の豪邸だ。そこの地権者が建築中なのだろうが、小ベンツで乗り付けて家の具合を確認していた。なんであんな僻地に家を建てるんだろう?全く理解できない。が、建てるか建てないかは個人の自由なので本論に戻ろう。
この古道、起伏は激しくないがそれなりに山道である。でも普通車が十分通れるほどの広さで、ダートとはいえ程度もあまり悪くない。所々で説明用の看板があるが、肝心の峠は良く分からなかった。おそらく細呂木茶屋の跡が峠のあった場所なのだろう。
(一定区間ごとにあわら市の作成した説明板があるので分かり易い)
そこを越えると、南方に巨大な果樹園(数十ヘクタールはある!)が出現し、さらに進めば加賀山代G.C.の中に入ってしまう。どこが旧街道の名残なのか。最後まで不完全燃焼の峠道だった。
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