深坂越は敦賀から国道161号線(七里半越)に向かい、新疋田駅近くの側道に入る道のことである。
新疋田駅には深坂越に関する案内図があるので、それを目安にしてもよい。兎に角、歴史的には有名な旧街道である。

ここが福井県側の入り口。

ここまでは簡単。この後は延々と激坂続きなのだ)

看板の説明を見るとこの峠、紫式部も通ったとのことなのだが、この峠に由来した歌を詠んでいるらしい。
では、どのような歌なのかというと…

塩津山といふ道のいとしげきを 賤の男のあやしきまどもして    
   「なおからき道なりや」といふを聞きて                   
     知りぬらむゆききにならす塩津山 世にふる道はからきものぞと


さて、では本当に世渡り程辛いのだろうな。我々が検証実験をして世の辛さと
比較して進ぜよう。

ウーム… 確かに辛い。自転車では。

(ツルツル滑る木橋を渡る。マジでやばい。)

自転車で登れるのは全体の7割弱。後は担ぐか押していくかしかない。今回は落ち葉が多くて助かったが、真夏なら苔むした岩しかない危険な道だ。


(式部よ、お前性格悪るいぞ!)

しかし、意外とあっさり峠に到達する。これで大変というにはちょっと。

(素晴らしい雰囲気。情緒溢れる古道です)

この道、滋賀県側は林道に繋がっているため、簡単にアクセスできる。ちなみに出口はこんなところで、新坂の500メートルほど手前になる。


(8号線から西に向かって走る林道。ちなみに旧道は深坂地蔵口である)


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