北山林道は、知る人ぞ知る越前海岸沿いでは有数の悪路林道である。林道入り口はパナウェーブ研究所の脇にあり、そのまま裏手の山を上って行くという、まさに白装束ずくめの林道だ。


(全長8327メートル!と記されている。ここから少し上ると怪しいテント群に出くわす)

それでも以前のようなエキセントリック性は影を潜めてしまい、最初の1キロほどは木々に布を巻いてある場所も見受けられるものの、ダート道に入ってからは土砂崩壊(福井豪雨の影響で崩れたのか?)の跡にだけ布を巻いている程度。下世話な期待は見事空振りに終わった。

北山林道は起点こそ目立たないのだが、実は全長が8キロ以上と非常に長いうえに、ダートが8割以上を占めている。特に林道の後半(越廼村方面)は豪雨の影響でガレ場と化しているので、五太子側から上った方が無難。

また、他聞に漏れずこの辺りも野生動物が多く生息する場所なので、特に秋口は、熊や猪に襲われないよう単独行動は避けた方がいい。

林道全体の勾配はきついところでも12,3%程度のようで、岩屋林道のように延々と上り坂が続くような場所は少ない。五太子という場所があまりにも山深い場所だったので、相当激坂続きの林道だと予想していたが、道の状態が悪くない場所は案外走りやすかった。


(林道の中間地点辺りにて。写真の通り、五太子側の程度は良好)

林道起点から約4キロ、ほぼ中間地点(標高450mくらい)で下りになるが、目立った上り返しもなく単調な下り坂が続く。ただし前述の通り、一転してかなり荒れた路面と化す。不連続面で構成されたガレ場に辟易しているうちに簡易舗装となり、楽になったと思った途端に終点となった。林道終点は一見、山深い場所に思えたのだが、実は福井市鮎川町国見(鮎川海水浴場近く)に到達していた(この地点から三本木川を遡れば、二枚田幹線林道の国見岳山頂付近に合流するようだ)。


(ここが終点となる。想像以上に海に近い場所)


福井市近辺に在住の林道マニアなら知っていて当然なのかもしれないが、国見岳周辺には多くの林道が存在し、複雑なネットワークが形成されている。これらの林道群を利用すれば、越前海岸沿いの山々を縦横無尽に走破できそうだ。


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