福井市深谷町の西郷トンネルは、最も簡単に奥平や一光にアクセスできる幹線道路。トンネルの開通は平成10年なので、以前は一光坂か大森河野線程度しか無かったのだろうから、奥平近辺は相当便利になったに違いない。

(こちらは西郷トンネルの深谷側。この道を進めば旧道に到達できそう?)

今回我々がアクセスを試みたのは、西郷トンネル開通以前の生活道路だった東平河内線である。林道というと周辺の林道が荒れているので似たようなイメージを描きやすいが、実際に走ってみると道は細いが全面舗装が施されている上に程度も良好で、むしろ一般市道のような感覚で走ることができる。林道の入り口は西郷トンネルの柿谷側で、トンネルを抜けると眼下を横切る小道があるので目安にするといいだろう(トンネルが開通するまではもう一つの市道が使われていたようだが、そちらは現在林道深谷線と融合しているらしい)。

(ここが東平地区。空き家も結構多い)

柿谷から南に向かうと、福井豪雨で田んぼの畦や護岸コンクリートが無下に破壊されているのがよくわかる。この辺りの被害も相当酷かったようだ。しかし、道路の土砂はきれいに取り除かれているので走行に支障は無い。林道なのに整備が行き届いているなあと感心していたら、実は東平という集落が林道の頂上(標高300弱)に存在したのだ。確かにこの近辺には多くの集落が存在するが、今までに出遭った集落の中では越前海岸の杉山地区に相当する僻地だろう。洗濯物が干してある状況を見れば、数世帯が暮らしていることは明白である。李白の山中問答の如き隠遁ぶりだ。


この集落を抜けて尾根らしきところを越えれば、後は段々畑の中をひたすら下り、最後は大森河野線に合流する。

(河内には林道の道標が建っている)


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